ベーシックコース

第3回ベーシックコース動画アーカイブ

アーカイブ動画


2026年7月23日に配信した、ベーシックコース第1回のアーカイブです。歯科助手として保険診療に関わるうえで、最初に押さえておきたい仕組みと言葉を整理しました。視聴時間は約2時間です。

この回のポイント

  • 保険診療が、誰と誰の約束で成り立っているか
  • 初診と再診を、どこで分けているか
  • カルテとレセプトが、どうつながっているか
  • 返戻と査定の違い

保険診療の全体像をつかむ

3つの立場が関わっている

保険診療には、患者様(被保険者)、保険者、保険医療機関の3つの立場が関わります。患者様は保険料を納め、保険者はその保険料を管理し、医院は診療を行って費用を請求します。

ここに審査支払機関が加わります。医院が出した請求は、支払基金や国保連合会の審査を通ってから支払われます。窓口の会計が終わった時点では、まだ費用の全額は確定していません。

窓口でいただくのは費用の一部

会計でお預かりしているのは、かかった費用のうち患者様が負担する分だけです。残りは請求を経て、あとから医院に支払われます。

この構造を知っておくと、レセプトの意味が変わります。請求内容は必ず第三者に見られている、という前提で日々の記録を残すことになります。

診療の入り口で決まること

初診と再診の分かれ目

初診か再診かは、単純に「初めて来院したかどうか」では決まりません。前回の治療が完了しているか、中断しているか、そこからどれくらい期間が空いているかで扱いが変わります。

判断に迷いやすい場面は、動画の中で具体例を挙げて解説しています。受付の段階で判断が必要になる場面が多いため、DAの方はこの部分を繰り返し確認してください。

保険証の確認で見るところ

確認するのは、記号と番号、有効期限、負担割合、公費併用の有無です。月が変わったら、同じ患者様でも改めて確認します。

ここでの確認漏れは、月末の請求時点ではなく、返戻という形で1か月以上あとに戻ってきます。受付での数十秒が、翌々月の作業量を左右します。

カルテとレセプトはつながっている

カルテに書いていないことは請求できない

レセプトは、カルテに記録された内容をもとに作られます。実際に行った処置でも、カルテに残っていなければ請求の根拠がありません。

逆に、カルテの記載と請求内容が食い違っていると、審査の場面で問題になります。記録と請求は必ずセットで考えます。

診療から入金までの1か月

診療は月単位でまとめられ、締めたあとに翌月の期日までに請求します。請求されたものは審査を経て、さらに翌月に支払われます。

つまり、今日の診療のお金が医院に入るのは2か月ほど先です。この時間差があるため、間違いに気づくタイミングも遅れます。月内に確認しておくことの価値は、ここにあります。

返戻と査定は違うもの

返戻は、内容を確認できないなどの理由でレセプトが戻ってくることです。訂正して再請求できます。

査定は、請求内容の一部が認められず減点されることです。こちらは自動的には戻りません。

この2つは対応がまったく違います。まず返ってきた書類がどちらなのかを見分けるところから始めてください。

明日からできること

  • 保険証は、月が変わったら必ず確認する
  • 処置の記録は、その日のうちにカルテへ残す
  • 返戻の書類は、理由の欄まで目を通す

よくある質問

受付担当ですが、レセプトの知識は必要ですか

必要です。保険証の確認や初診の判断など、請求の正確さを左右する場面の多くが受付で発生します。レセプトを作らない立場でも、何が請求の根拠になるかを知っているかどうかで、医院全体の精度が変わります。

専門用語が多くて追いつけません

第1回はすべてを覚える回ではありません。全体の流れをつかむことを優先してください。個々の用語は、第2回以降で場面ごとに繰り返し出てきます。

途中から視聴しても大丈夫ですか

アーカイブは章ごとに区切って配信しています。気になる部分だけを見返す使い方で問題ありません。

次回の予定

第2回は7月30日(木)18:30から、基本診療料と医学管理を扱います。第1回で整理した全体像をもとに、実際の算定へ入っていきます。